赤いドレス

昨日は生地の仕入れに行きました。赤いドレスを縫い上げて、人形に着せる為です。
ドレスのデザインはもう決まっています。
人形は球体関節の造りなので、かなり人間に近いとはいえ、着せ込みは苦労です。
しかも割れたらアウトですから。
私はドレスを各部品に分けて造り、着せ込みながら全体を仕上げる方法で作業します。ドレスになったものを着せるのではなく、ドレスに見えるようにパーツをつなげるのです。

生地選びは楽しみです。気に入った生地が無いと造れません。
素敵な素材に出会えたら、わくわくします。
人形の姿形、ドレスのデザイン。その全てが自由に創造出来る事が楽しいのです。
出来あがって飾る時、とても幸せです。

人形は頭(かしら)胴 手足をバラバラに造りある時点で組み立てます。
人形師が、ある時点で、(出来た)。。。と思う瞬間!
人形に魂が入ります。
今まで、単なる部品・物であった各パーツが一体の人形としての存在に変わる瞬間です。
その瞬間、手の中の人形が、自分を生み出した人形師の私に微笑みます。
そこからはもう、一体の魂在る人形として丁重に扱います。
その人形の行く末にまで責任を感じるのです。
だからこそ、最高のドレスを着せてやりたいと思うのです。

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